平成18年3月 お座敷列車往復ツアー

 東京運転クラブの2006年春の企画として年に1回だけ運転される「EL・SLお座敷ゆとり号」
の乗車会を行いました。「ゆとり号」は旧サロンエクスプレス東京で、JR東日本で客車として残
るお座敷車は長野の「浪漫」とこの「ゆとり」号のみとなってしまいました。しかも団体以外の一
般運用は年に1回の2日間運転される同号のみで希少価値抜群の列車であります。そして、
今年のEL牽引は何とロイヤルエンジンのEF58 61号機が往復の先頭に立つことになりまし
た。この企画に当会会員は6名にて乗車をしました。 


 この列車は上野発で高崎・上越線を水上まで走ります。 上野から高崎まではEF58が牽引
し高崎から水上までは蒸気機関車D51が牽引します。上野から水上までは概ね4時間で往復
は8時間の「お座敷8時間耐久乗車」でした。


 
かつては団体運用にしか用いられなかったお座敷列車ですが、最近では頻繁に一般運用に
用いられるようになりました。お座敷車に乗車してみると机の下には掘りごたつ状の穴があい
ており足が伸ばせるようになっています。14系客車ゆえに窓が固定になっているので隙間風
もなく快適な乗車ができました。




 途中駅高崎では9分停車となりSLのD51に付け替えをしました。SL+お座敷列車というの
は全国的に見ても他には大井川鉄道くらいしかなく、更に貴重な列車となり高崎を出発しまし
た。SLに代わるとスピードはダウンしてのんびり列車の旅となりました。ロッドの振動が客車ま
で伝わって来るのも発見でした。


 乗ってみればあっという間の4時間乗車の旅でした。うっすらと残雪がある水上に12時8分
に到着しました。一行は車内にて昼食を済ましており折り返しまでの3時間を利用して土合駅
にバスで行きました。当然電車で行けばよいのですが一日数本の列車に対して折り返しまで
の時間が合わないため、往復バスによる駅見学でした。


これが土合駅です。上りホームは何でもない駅ですが、下りホームは何と70メートル下の新清
水トンネルの中にあり乗車するのに15分は掛かる駅なのでした。勿論地下鉄以外は日本一
低所にある駅です。




 この写真を見て「タイムトンネル」とか思った方は少々お年をとられています。
これが土合駅の下りホームに行く462段の階段なのです。見ただけて卒倒する人もいるので
はないのでしょうか?ちなみにエレベターもエスカレーターも皆無です。下るのは楽勝でしたが
上るのは結構息が切れました。はじめは皆でワイワイと話ながら登っていたのですがすぐに口
数が減ったのは言うまでもありません。


 これが土合駅下りホームです。現役の列車ホームなのですが廃屋と見間違う雰囲気があり
ます。ホームは10両分の有効長があり側線もあります。追い越しも考慮したのでしょうか。
 

 そして一行は水上へ戻り折り返しの「ゆとり号」に乗車しました。往復はなんと8時間のお座
敷列車乗車でした。私の感想として結構疲れましたが皆とワイワイ行ったせいか結構楽しかっ
た8時間でした。帰りに上野駅で遅い夕食をとりながら、また来年も乗ろうなどと話をして今回
の小旅行を終わりました。



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